夜22時を過ぎた新幹線の車内。
暗い窓ガラスに映る自分の顔は、驚くほど疲れ切っています。
スマホの画面では、誰かが作った短い動画が次から次へと流れていく。
気づけば、副業のためにパソコンを開く気力なんてどこにも残っていないまま、下車駅のチャイムが鳴る……。
「自分は何をやってるんだろうな」
そんな虚しさに襲われる夜が、私にも何度もありました。
でも、もし今あなたが同じような「バッテリー切れ」の状態にいるのなら、どうか自分を責めないでください。
8年間、副業に挑戦しては「もう無理だ」とリセットを繰り返してきた私が、ようやく気づいたことがあります。
それは、続けられないのは「意志が弱い」からではなく、今のあなたの生活の土台が、負荷に耐えきれず、悲鳴を上げているだけだということです。
出張と夜勤。それは私にとって「致命的なエラー」でした
これまでの私は、環境が変わるたびに挫折してきました。
転職、娘の誕生、そして現在の「出張や夜勤が多い案件」への変化。
特に、慣れないホテルの枕で眠り、夜勤で生活リズムがガタガタになると、副業の計画を立てることすら馬鹿らしく感じてしまいます。
「移動中に書こう」なんて意気込みは、駅のホームに降りる頃にはどこかへ消えてしまう。
でも、エンジニアとして冷静に今の自分を分析してみると、一つの事実に突き当たります。
「この状況で、普段通りに動こうとする方が設計ミスなんだ」と。
電車で動画を見てしまうのは、脳が自分を守るために「今は低電力モードだよ」と強制終了をかけている状態です。
電池残量が1パーセントしかないスマホで、無理に重いアプリを動かそうとすれば壊れてしまうのと同じこと。
動かないのは、あなたが悪いのではなく、自然な反応だと、ようやく割り切れるようになりました。
「やり直す」のをやめて、「止まったまま」でいいと決める
環境が変わって思うようにいかなくなると、私たちはつい「今は無理だから、落ち着いたらまたゼロからやり直そう」と考えてしまいがちです。
私も、そうやって8年間、積み上げたものを何度も全削除(リセット)してきました。
でも、完璧を目指そうとしてリセットを繰り返しても、また新しい環境の変化が来れば、同じ場所でつまずいてしまいます。
必要なのは、ゼロに戻すことではありません。
「止まっているように見えるほど、ゆっくりでいいから、電源を切らないこと」
たとえ1ヶ月間、半年、1年と記事が1文字も書けなかったとしても、それは失敗ではなく、ただの一時停止だと考えることにしたのです。
脳の重荷をそっと降ろす、私なりの「逃げ道」
ボロボロの状態で、どうやって電源を切らずにいられるのか。
私は、自分を追い込まないための2つの仕組みを作りました。
- 手書きのノートに今の「ぐちゃぐちゃ」を預けること 立派な記事のネタなんて考えなくていいんです。
ただ今の不満を書き出すだけで、パンパンだった脳のメモリに少しだけ隙間が生まれます。
「出張がしんどい」「眠い」「何もしたくない」。それで十分です。 - AIという「頼れる相棒」に甘えること 一人で完結させようとせず、ノートに書いた断片的なメモをAIに渡して、「これを整理するのを手伝って」と頼みます。
「書く」という重労働を、AIと一緒に「整える」という軽い作業に変えていく。
今の私がこの記事を書けているのも、AIが私の思考の欠片を拾い集めてくれたからです。
結びに:誰のために、何のために頑張るのか
そもそも、私が副業を始めたのは、来年小学生になる娘との時間を1分でも増やしたいと思ったからでした。
それなのに、副業が手につかない自分を責めて、イライラして家族に当たってしまう……。
これでは、何のために頑張っているのか分かりません。
できない自分を責めるエネルギーがあるなら、今はそのスイッチを切って、さっさと寝てしまう。それも立派な継続の形なんだと、今の私は自分に言い聞かせています。
新幹線の窓の外、流れていく夜景を眺めながら、私はこう思います。
「完璧な自分」を目指すのは、もうおしまいにしよう、と。
バッテリー切れ寸前の今のあなたで、どうやって心地よく歩み続けるか。そのための「自分に優しい仕組み」を一緒に作っていきませんか。

